頭金の計画

住宅購入時にいくら資金を準備したらいいのかというご質問も多くあります。
頭金は2割ぐらいあった方が良いと聞くこともあるかと思います。
ただ、頭金とは別に仲介手数料や登録免許税や司法書士費用、住宅ローン手数料や火災保険等の費用がかかるため、購入金額にもよりますがこれらの諸費用だけで200万円~500万円くらいになりますので考慮しておく必要があります。


下記に例を挙げてみます。
土地と建物で購入額が合計5000万円で諸費用350万円とした場合、合計5350万円となります。

土地建物価格

5000万円

諸費用

350万円

合計

5350万円

 

頭金を2割入れるために必要な手元資金

頭金2割

1000万円

諸費用

350万円

合計

1350万円

そこまで頭金を用意できていない割合の方が多いですし、必須条件でもありません。
ただ、実は頭金の割合で総返済額が大きく異なってくることもあるので注意が必要です。

ある金融機関の住宅ローン商品を例にとると、頭金が1割以上用意できていれば金利が1.09%であるのに対し、1割未満の場合1.53%となんと4.4%も異なります。
これを金額でみてみると、仮に5000万円を住宅ローンとして借り入れて一度繰上げ返済をしたケースでは前者が約830万円の支払利息なのに対して後者は約1260万円と430万円も多く支払うことになります。

 

 

 

その差430万円!

頭金として500万円を用意できるか否かでこんなにも変わってくる可能性があります。
金融機関によってはこの1割分の金利を高くすることによって9割分の金利は低いまま適用するように選択できるケースもあり、そちらを選択した方が有利になることもあります。

金融機関からみれば頭金を多く入れてもらって、不動産価値に対する貸し出し金額が小さい方が未回収となるリスクが低くなるため、審査上は有利になる要素の一つです。これが借入条件等に影響してくる可能性があります。

いくつもの審査項目の一つであるため、必ずしも何割なければだめというわけではありませんが、頭金が多い方が審査上は有利に働くことが考えられます。また、借主側から見た時も総返済額を減少させることができたり、望んだ時に売却できないというようなリスクを避けたりするためにもある程度準備しておくに越したことはありません。

ただ、年齢や収入、勤務先や勤続年数、家族構成、物件価値やその他の借入状況、借入額や返済期間等、金融機関毎に異なる審査次第では、頭金がなくても、その他諸費用を含めて借入可となるケースもあります。
その場合、手放しで喜ぶことなく、借入条件を十分精査して「本当に借り入れて良い金額なのか」、「ベストな選択なのか」をしっかり吟味していただければと思います。

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